映画『花束みたいな恋をした』を観てきました。
観終わったあと、しばらくこの映画の世界から抜け出せなくなるような、
じんわりと余韻が残るラブストーリーでした。
学生時代に本気の恋愛をしていた人なら、
「ああ、こういう瞬間あったな」
「まるで自分みたい」
と思い出してしまう場面も多いかもしれません。
誰かを好きになって、一緒に時間を過ごして、
そして少しずつすれ違う――。
そんな恋愛のリアルを丁寧に描いた作品で、
似たような恋愛経験のある人ほど胸に刺さる映画かもしれません。
今回は映画『花束みたいな恋をした』の感想レビューを、
ネタバレなし・ありで書いていきたいと思います。

■映画『花束みたいな恋をした』の評価|面白い?つまらない?
※ここから先はネタバレなしで読めます。
私の評価は4.2点です。

余韻がすごい。
■映画『花束みたいな恋をした』感想|私はこう感じた(ネタバレなし)
いい映画でした。
観終わって数日は、心にじんわりと何かが沁み込んでいるような…
世界に浸っていました。
学生時代に本気の恋愛をしていたような人には
より深く心に刺さる映画になるんじゃないかなーと思います。
■映画『花束みたいな恋をした』感想|私はこう感じた(ネタバレあり)
チューリップみたいな映画
う~ん、意外にもというと失礼だけど、いい映画でした(笑)
最初はそんなに興味が惹かれない映画で
観に行く気はなかったんですが、
とあるネタバレレビューで、2人が最後には別れるーー
というあらすじを知りまして、
俄然、興味がわいて映画館へ足を運びました(笑)


実は、私、こういうラブストーリーが大好きなんです。
男女の恋愛の、始まりから終わりまでを描いた映画。
古今東西、名作が多い気がします。
いえ、映画だけではなく、音楽でも漫画でも
こういう恋愛ものは名作が多いです。
そして観に行って、悔いなし!
いい映画だった。
誰かを好きになって、お付き合いをして、そして別れたーー
本気で。
過去にそんな甘く苦い経験のある人なら
何かしら自分との接点を見つけられそうなーー、
美しかった過去を花束にしたような映画だと思います。


心抉られます💦
実は映画を観ながら思っていたのは、チューリップ のことなんです。
「チューリップ」ってご存じですか?
花のことではありませんw
昔、活躍したバンド。
1970~80年代に主に活動したフォークグループ。
数々の名曲を残してますよね。
彼らの曲を思い出させるような映画だなって思いながら観てました。
映画は、山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)が
出会って別れるまでのラブストーリー。
5年間くらいを描いているのかな。
2人の5年間を一緒に過ごさせてもらえたような
懐かしく切なくなる映画でした。
有名脚本家が映画を書くと…
この映画の脚本は坂元裕二さん。
有名な脚本家さんですね。
私はあんまり彼の作品観てるほうではないけど、
それでももちろん名前くらいは知ってます。
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』
『最高の離婚』
『Mother』
とかーー。
古いところだと
『東京ラブストーリー』
なんかもそうなんですね。
手練れの脚本家さんらしい脚本というか、
ドラマをずっと手掛けてきた方らしい脚本というか、
ともかくセリフが凝ってるな~という印象でした。
あといろいろ凝ってます、設定も。
麦と絹に多くの共通点を作るんですよね。
好きな本が一緒、
好きな作家が一緒、
好きな映画が一緒、
好きなお笑いが一緒。
しまいにゃ履いてるスニーカーが一緒。
(いやいやいや…)

ありえん!
ツッコミ入れまくって観てました(笑)
いくらなんでもやりすぎw
あと、なんと言うか、これを言うと元も子もないけど、
有名なドラマの脚本家さんが映画の脚本を書くと、
セリフがこちゃこちゃしすぎな気がする。
登場人物のセリフで存在感を出そうとする、というか。
セリフで差別化をはかろうとする、というか。
映画監督が自分で書いた脚本なら、こうはならない気がする。
あまりセリフを凝らない、セリフに頼らない。
監督は映画をトータルで見て演出するから、
セリフの重度が低いというか。
でも脚本家はそうじゃない。
文字で映画を表現しようとするから
セリフに頼りがちになっちゃうのかな~なんて思いました。
(もちろん、それが坂元さんの良さだという人がいるのも分かる)
でもやっぱり映画を作るのは脚本家ではなくて
映画監督。
脚本家が個性を出したり
目立つ映画はあまりよろしくない気がします(笑)

恋の終わりとはいつなのか?
恋の始まりから終わりまでを描いた作品が
好きだと書きましたけど、
そういう作品を今まで見てきて思っていたのが、
恋の終わりというのは、恋人同士が別れた時ではない
ということ。
たとえお付き合いが解消されようとも
相手を想う気持ちが残っているうちは、
その人にとっての恋はまだ終わっていない。
相手への恋心はまだ残ったままで、でも二人は別れた。
そこから、「恋の最後の物語」 が始まる気がするんですね。
相手が心の中から消えていく、あるいはどうにかして消していく時間。
つらく苦しく孤独な時間ですよね。
でもそこにこそ、恋の真髄があるように思うんです。
私はその「恋の最終楽章」、とでもいうのかな、
そこがきちんと描かれた作品がたまらなく好きで、
そういう意味では、この『花束みたいな恋をした』では
麦も絹も、最後はあっさり気持ち切り替えてたな~
ってイメージで(笑)
もうお互い次の相手を見つけちゃってたし、
わりと吹っ切れてた印象で、
そこは、う~~~ん、
女性側はそういう部分はあるかもだけど、
男性側は、表面的にはそう見えても
もっと心の中での葛藤とかはあるんじゃないかなー
というのを正直思いました。
麦くんのほうですね。
彼の恋を終わらせるまでの時間、
そこがもう少し見たかったかな~。
絹が別れてからも新しい部屋が見つからず、
しばらくは一緒にそのまま暮らした
ってシーンありましたけど、
(しかもなんだか楽しそうに)

ありえない!!!
そういう人たち、世の中にいるかもしれないけど
私は共感はできないですね~。

と思う。
あの時点で、そこまで割り切れてないって思った。
人間ってそんなに簡単に割り切れないし、
切り替えられないし、
吹っ切れないし、
そんなにいい人間にはなれない(笑)
いい人間になれなくて、
さんざん嫌な人間になって、みじめになって、
泥にまみれて、ドロドロになるのが本当の恋の終わりではないの?
なんて思ってしまう。
最後、笑って、楽しく
新しい部屋が決まるまで二人仲良く一緒に暮らしましたとさーー



恋が本当に終わるまでの二人の気持ち、
その過程を、
もう少し丁寧に描いてくれてたら、
もっと共感出来たかな~って思いました。
でもそこまで描くのはやっぱ大変で、
作り手にも体力が必要で、
最後はそれが切れちゃったのかな、と(笑)
なんとなく思いました。
最後に見たかった2人の姿とは…
そうはいっても、そこまでの二人の心は
丁寧に描かれていて、
どうしてあんなに愛し合った二人がすれ違い
別れるに至ったのか、
しっかりと伝わってきました。
どちらが悪いわけでもなく
どちらが間違っているわけでもない。
ただ人って、変わっていくんですよね。
だから相手の中の好きだった部分も、変わっていく。
麦と絹は、最初は互いの中に共通点を多く見つけて、
そこに惹かれあったわけだけど、
二人の環境が変わるにつれて、
望む未来の形も変わっていき、
共通点も少なくなっていき、
それぞれが新しい自分になっていく。
それが自然の形ならば、1つの恋の終わりも必然で、
それでいいのではないかな、と。
変わらないものなんて、この世に1つもないんだから。

「何事も変わっていく」
それだけが唯一の変わらないこと。
麦と絹が、この5年間で得たものとは何だったのか、
この時間でどういう風に2人成長していけたのか、
できればそこが見たかったかな。
最後のカフェでの再会のシーンは、
例えば互いの新しい彼氏彼女が、
片耳ずつイヤホンをする若いカップルを見て笑っている。
でも、麦や絹は、「そうじゃないんだ」と。
あの子たちにとって、
1つのスマホから流れる音楽を共有する
その時間こそが宝物なんだよ、と。
そういって相手を諭すようなシーンであったなら、
あ~、麦や絹にとって、5年間の時間がすでに大切な宝物へと
変わっているんだね、
もう互いにふっきって、新しい人生を歩き始めているんだねーー
そう感じさせる、
2人の新しいスタートを予感させる、
ラストシーンになったのかもしれないと思ったりします。
でも、最後、背中越しに手を振る二人は、
とても爽やかで、
ずっと彼らを見てきた私たち観客も、
2人の未来に幸あれ と、
エールを送りたくなりました✨✨
いい映画だったなぁ~。
また時間を置いて、忘れたころに再度観たいなと思える映画でした。
■こんな人におすすめ|映画『花束みたいな恋をした』はこんな人に刺さる作品
映画『花束みたいな恋をした』は、
・恋の始まりから終わりまでの物語が好きな人
・リアルな恋愛映画が好きな人
・観終わったあと映画の余韻に浸りたい人
には特におすすめです。
逆に、
・派手な展開のある映画を求める人
・恋愛映画にリアルさより夢を求める人
には合わないかもしれません。
■映画『花束みたいな恋をした』の関連商品|原作小説・DVD・サントラ
■映画『花束みたいな恋をした』関連動画|キャストインタビュー・コメント動画
こちらの又吉さんのお話も面白かったです。
スニーカーについての考察、深い。

あのスニーカーにはそこまで深い意味が。


■映画『花束みたいな恋をした』作品情報
監督 :土井裕泰
脚本 :坂元裕二
出演 :菅田将暉、有村架純
上映時間:124分
ジャンル:恋愛/ドラマ
■まとめ|映画『花束みたいな恋をした』は観る価値ある?
映画『花束みたいな恋をした』は、
恋の始まりから終わりまでを丁寧に描いたラブストーリーでした。
誰かを好きになって、一緒に時間を過ごして、
そして少しずつすれ違っていく――。
そんな恋愛のリアルが、
同じような経験がある方なら
胸を抉られるような感覚になるかもしれません(笑)
青春時代の恋愛の甘さや苦さ、痛さを
花束みたいにまとめあげた作品だったと思います。
そして、観終わったあとに、
それでもいい経験だったと、過去の自分を肯定できるような、
そんな不思議な余韻も残る映画でした。
恋愛映画が好きな人や、
学生時代の恋を思い出したい人には、
きっと刺さる作品だと思います。
そしてそういうきつい経験がない方にとっても、
きっと共感できる何かが得られる作品であるとも思います。
最後は、上でも紹介したチューリップのこの歌を紹介して
終わりにしたいと思います。

今回も読んでいただいて本当にありがとうございました(*^^*)
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