映画『ひゃくえむ。』を観ました。
100メートル走。
たった10秒ほどの世界で勝敗が決まる、
とてもシンプルで残酷な競技です。
そんな短距離走をテーマに、
人の執念や生き方を描いたのがこの作品。
Filmarksでも評価が高く気になっていた作品だったんですが、
実際に観てみると、
とても哲学的な雰囲気を感じる映画だなと思いました。
今回はそんな映画『ひゃくえむ。』を観て
感じたことを書いてみたいと思います。

映画『ひゃくえむ。』の評価|面白い?つまらない?
※ここから先はネタバレなしで読めます。
私の評価は3.7点です。

映画『ひゃくえむ。』感想|私はこう感じた(ネタバレなし)
子供時代から足が速い少年トガシと、
彼に影響を受けて走り始めた小宮。
100メートル走を通してライバルとなった二人が、
人生の中で何度もすれ違いながら、
自分の求める「速さ」を追い続けていく。
短距離走に人生を賭けた男たちの物語、って感じです。
面白かったけど、短かった。
もうちょっと時間をかけて描いてもよかったのでは?
って思ったかな~。
原作の漫画が全5巻らしいので、
映画106分はコンパクトにしすぎかも~。

映画『ひゃくえむ。』感想|私はこう感じた(ネタバレあり)
100m走はエリートの競技
この原作漫画のことも、
原作者の魚豊さんも全く知らず、

って思ってたくらいに無知だったんですが(笑)

知らなかった(笑)
利用してる映画アプリ『Filmarks』での評価がよく、
(現時点で4.1点)
これは観なくっちゃ!と思い、鑑賞しました。
もともと、あんまりスポーツ題材の映画は苦手で、
好きなものも中にはあるんだけど、
スポーツの面白さって、映画では表現が難しい気がします。
こちらの作品にも、そういう難しさは感じました。
あの、たった10秒間で全てが決まってしまう競技。
100m走。
実際、とんでもない競技ですよね(笑)
あの一瞬に全てを注ぎ込む選手の人達は、
スポーツ界のエリート中のエリートだと思う。
映画の中でもトガシが言ってました。
この世界にはすごく簡単なルールがある。
大抵のことは100mを誰よりも早く走れば全部解決する。
でしたっけ?
あれ真実だと思います(笑)
少なくとも子供時代は真実です。
彼らの生きる狭い世界の中では足の速さが正義です。
いや、大人になっても正義かな(笑)
アニメならではの良さがあったシーン
印象に残ったシーンは、
インターハイ?でトガシと小宮が再会して
決勝を戦うシーン。
雨が降っていて、
結局トガシが負ける。
その上、小宮から言われる。
「トガシくん、走り方変わったね」
って。
そして猛烈な雨がトガシの世界に降り注ぐ。
アニメーションの映画だからこその表現というか、
エキセントリックな音楽と相まって、
あの時のトガシの心の中を上手く表現してたと思う。

でも個人的にはあのシーンが、ピークだったかな。
小宮に言われた「走り方が変わった」って、
正直ピンと来なかったんです。
え?そうなの?って。
どう変わったの?って。
そういえば、小宮も先輩になんだか言われてた。
「君のイップスは君の体の最後の抵抗だった!」とかなんとか。
そこもピンと来なくて。
つまり、全体を通して、彼らが抱えている問題が
イマイチ見てるこっちに伝わってこない。
原作漫画読んでたら分かるのかもだけど、
映画がうまくそれを表現しきれてないって気がしました。
原作漫画は全5巻。
漫画ではちゃんと分かるのかもしれないですね。
なので、すごく原作漫画を読みたくなった作品でした。
自分が走りたくなる作品
昔、歌舞伎役者の松本白鸚さん(松たか子のお父さん)が
言ってた言葉を思い出します。
「いい歌というのは、聴いている人が自分も歌いたくなる歌。
いい踊りというのは、見ている人が自分も踊りたくなる踊り。」
これ初めて聞いた時、確かにそうだなあ~と思いました。

見てる人に魅力が伝わるんだよね。
それに当て嵌めて考えてみると、
この『ひゃくえむ。』って、
見てて自分が100m走りたくなるか?
っていうと、

私が面倒くさがりで、運動が嫌いだから、
ではない…と思うんです(笑)
以前、観た映画で
自分も走り出したくなる映画が確かにありました。
箱根駅伝を目指す大学の陸上部を描いた作品、
『風が強く吹いている』
です。
これは、観終わったあと、
何故か自分も長距離走を走り出したくなってしまった(笑)

長距離にがてなのに
そのあと、先輩にこの映画をおススメしたんですが、
あとで感想を聞いてみたら、

ジョギングに行ってしまった~
って言ってました(笑)
マジです。
観た人が自分も走りたくなるような映画でした。
そういう意味でも、この『ひゃくえむ。』は、
100m走の魅力というのは
イマイチ、こちらに伝わってこなかった気がします。
登場人物の時間の流れや心境の変化も
やや急に感じられたかな。
もう少し時間をかけて丁寧に描いても
よかったのではないかと思った。
上映時間106分。
短いんじゃないかな~。
でも、見ていて、
その哲学っぽい部分とかセリフとか、
めっちゃ好みではある(笑)
好きなタイプではある(笑)
もしかしたら原作漫画はめっちゃハマるかもーー
という期待も持たせてくれた映画でもありました。
また機会があれば原作、読んでみたいと思います。
過去に観た映画の中で、
スポーツの原作漫画をうまく映画に出来てたなって思った作品は、
『ピンポン』です。
Prime Video

この映画はね~
卓球したくなります笑
『ピンポン』は原作漫画もとても良かったです。
絵が独特なんですよね。
原作漫画『ピンポン』(松本大洋)
すぐ読めるKindle版(電子書籍)
原作漫画『ピンポン』(松本大洋)
文庫本コミック
こんな人におすすめ|映画『ひゃくえむ。』はこんな人に刺さる作品
映画『ひゃくえむ。』は、
・スポーツを通して人間の執念や生き方を描いた物語が好きな人
・短距離走という競技の世界に興味がある人
には特におすすめです。
逆に、
・スポーツ作品に熱さや爽快感を強く期待する人
には合わないかもしれません。

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映画『ひゃくえむ。』作品情報
監督 :岩井澤健治
脚本 :むとうやすゆき
原作 :魚豊
声の出演 :松坂桃李、染谷将太 ほか
上映時間 :106分
ジャンル :青春/スポーツ/アニメーション
まとめ|映画『ひゃくえむ。』は観る価値ある?
100m走という「数秒で全てが決まる競技」をテーマにした、
少し哲学的な雰囲気のある作品でした。
印象的なシーンやアニメならではの表現もありましたが、
個人的には登場人物の心境や時間の流れがやや急に感じられて、
あまり物語に入り込みきれなかったかな。
ただ、テーマ自体はとても興味深くて、
原作漫画ではもう少し丁寧に描かれているのかもしれないですね。
映画を観て、
むしろ原作に興味を搔き立てられた作品でした。
原作者、魚豊さんの他の作品、
『チ。』っていうのも読んでみたいです。

意味分かる人がいたらおしえて欲しい(笑)
今回も読んでいただいて本当にありがとうございました(*^^*)
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