映画『82年生まれ、キム・ジヨン』感想|私の中のキム・ジヨンが泣いていた

映画・82年生まれ、キム・ジヨン

韓国で社会現象を巻き起こしたベストセラー小説を
映画化した『82年生まれ、キム・ジヨン』

女性として生きる中で、多くの人が一度は感じたことのある
「違和感」や「生きづらさ」を、
静かに、そしてリアルに描いたヒューマンドラマです。

 

私は正直なところ、
コン・ユさん目当てという少々不純な動機で
この映画を観たのですが(笑)、

観終わる頃には思わず涙が頬を伝っていました。

 

この作品は、決して特別な誰かの物語ではありません。
(それに女性のためだけの物語でもないです。)

 

ごく普通に生きてきた一人の女性の人生を通して、
私たちみんなが社会の中で背負っている「役割」や「当たり前」を、
そっと見つめ直させてくれる映画です。

 

この記事では、韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』を観た感想を、
ネタバレありでレビューしていきます。

 

 

しめい
では行ってみよう~!

 

 

 

 

 

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の評価|面白い?つまらない?

 

※ここから先はネタバレなしで読めます。

 

 

★★★★★
★★★★★

(4.5 / 5点)

 

 

私の評価は4.5点です。

 

 

 

しめい
高得点♪良かった!
現代に生きるすべての人に見て欲しい💛
(男性にも!)

 

 

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』感想|私はこう感じた(ネタバレなし)

 

韓国で大きな話題になったベストセラー小説、
『82年生まれ、キム・ジヨン』を原作として
映画化された作品です。

 

ごく普通の人生を歩んできた一人の女性「キム・ジヨン」。
結婚し、子どもを育て、家族と暮らす彼女は、
どこにでもいるような平凡な女性です。

しかしある日から、ジヨンは時折まるで別人のように振る舞うようになります。


その様子に戸惑いながらも、
夫は彼女の心に何が起きているのかを見つめようとします。

本作は、ジヨンの人生を振り返りながら、
女性として生きる中で感じてきた
小さな違和感や生きづらさを静かに描いたヒューマンドラマです。

 

 

しめい
私たちが気づかないフリをして見過ごしてきた物語かも

 

 

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』感想|私はこう感じた(ネタバレあり)

 

コン・ユはいい!

私はこの映画に出ている旦那さん役のコン・ユさんが昔から好きでして、

そういう(不純な)動機から、この映画を観たわけです(笑)

 

でも、いやぁ~~~

いい映画でした。

 

 

しめい
コン・ユ作品に外れなし!

 

 

彼の出演する作品はどれも面白いです。

彼の演技も、もちろんそうですが、
コン・ユさんの作品を選ぶ目が確かなものだと感じます。

 

彼はいい作品をきちんと選んで出演していると思う!

 

 

他国の作品だからこそ

ストーリーは簡単に言うと、
韓国での女性の生き辛さを描いた作品、
なんですが、

うーん、それだけの単純な物語でもない気がする。

 

恐らく、今頑張って働いている、もしくは主婦をしている
多くの女性たちが1度は直面したことのある出来事が
映画のそこここに散りばめられていて、

 

かと言って、自分がそれを経験したときには、
こんなもんだよなと華麗にスルーして、
それで何事もなく済んでいた出来事。

 

それを、こうして他国の女性で、他国の映画で見せられると、
なんというか、逆に身につまされるものがありました。

 

日本の映画として観ていたら、
こんなに心に迫ってこなかったかもしれません。

 

現実的すぎて。

当たり前すぎて。

 

そういう意味で、韓国の映画として観れたことで
逆に新鮮な気持ちで共感を感じて、
却ってよかったような気がします。

 

 

 

人間関係や人生のリアルを静かに描いた映画といえば、
『花束みたいな恋をした』 もとても印象に残っている作品です。

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人は役割を演じ生きていく

映画の中で、平凡な主婦であり、母親であるキム・ジヨンは
少しずつ心のバランスを崩していきます。

それは、みんなが「当たり前」に受け入れてきた
女性としての役割を、
「当たり前」として受け入れられなくなったから。

 

人は誰しも所属する社会の中で役割を担いますよね。

例えば働く女性ならーー、

先輩としての役割
上司としての役割
妻としての役割
母としての役割

まあ、色々あるわけですが。

 

例えば職場で昇進する。 誰かの上司になる。
そうなると、もう当たり前ですが、今までの自分ではいられません。

自分のことだけを考えていた、
お気楽な後輩時代、部下時代に終わりをつげ、
周囲に気を配り全体を見渡して生きていく時代が始まります。

責任の時代ですね。

 

そして、そこで人は「上司」という役割を演じることが求められる。

 

親になることもまた同様で、
結婚し子供が生まれれば、「親」というものを演じる必要が生じる。

結婚すれば、「妻」の役割があり、
夫の実家に行けば「嫁」としての役割がある。

 

そうして人は、生きていく中でいろいろな「役割」を受け持ち、
ある意味その役割を「演じて」いかなければならない。

 

で、おそらくその「役割」って、

絶対的に決められた1つの演じ方があるわけじゃなくて、
社会や周囲が求めている「こうあるべき」っていう概念を、

それぞれの個人が自分で自分なりに解釈して、
自分の役として演じているものだと思うんです。

 

「親」とはこうあるべき。

「上司」とはこうあるべき。

「嫁」とはこうあるべき。

 

それを人から押し付けられる場合もあるでしょうが、
おそらく殆どの人は、

「社会が(他人が)それを自分に求めている」と、

勝手に自分の心の中で決めつけて、
自分で自分に箍(タガ)をはめて、
そうなろうと、そうであろうと、努力している気がするんです。

 

しめい
人は、まわりが求める自分であろうとする

 

でも人の心や本質は、
もっと自由で、何にも縛られていないもので。

だから、
役割で自分を縛り付けようとすると、
心が金属疲労を起こす。

 

すこしずつ壊れていく。

 

この映画の中の主人公、キム・ジヨンも、

そういう「役割」という箍(タガ)を自分にはめて
それに溺れ、心の金属疲労をおこして、
少しずつバランスを崩していったんだと思います。

 

 

るにゃ
切ないなあ

 

 

 

 

 

 

 

時代とともに変わっていくもの

おそらく、これまでの時代では、
役割に求めるものがわりと単一的で、
迷いなく、その役に没頭できたのではないでしょうか。

 

主婦なら家で家事と育児。

夫は外で働く。

 

でも近年は、働く女性が増え
女性も高学歴になってくれば、会社での地位も上がり仕事も忙しくなる。

そうなれば家庭だけに集中するわけにもいかなくなる。

でも、求められる役割は幾重にもありーー。

さらに女性だけでなく、
夫側も仕事だけでなく家庭のことも求められーー

 

 

しめい
男性の育児休暇取得も増えてきたしね

 

 

そうして変化していく社会のありように、
昔ながらの役割への没頭が難しくなり、
演じるそれぞれの役割で個人が疲弊してきたーー

 

今はそういう時代の過渡期にあるのかな、と思いました。

 

 

どういう役を演じるかを決めるのは自分

でも上でも書いたけど、
どんなに社会が求めようが、嫁ぎ先の姑が求めようが(笑)

 

役割をどのように演じるのかを決めているのは、

結局は自分の心の中だと思うんです。

 

結局、自分自身で
自分がこうあるべき、と
決めつけてるんだと思うんです。

 

だからこそ、それを解放できるのは、
もちろん自分でしかありません。

 

映画を観ながら、私は何故か、

得体の知れない、理由もつかない、涙が自然とこぼれ

さめざめと暗がりの中で泣いてしまっていました。

 

 

るにゃ
どうした?

 

 

しめい
わかんね。
でも泣ける。

 

 

それって何故?

 

たぶん、私の中にいる「キム・ジヨン」が泣いていたんだろうな(笑)

 

自分で自分を、こうあるべき、と閉じ込めていた
私のなかの「キム・ジヨン」的な何かが、
きっと涙を流したんだと思います。

 

観てる人、気づくといつの間にか
涙が頬を伝っている映画だと思う(笑)

 

 

 

青い鳥

あなたの中のキム・ジヨンが
きっと涙を流す

 

 

 

この映画ーー

男性は見ていてとても居心地の悪い想いを
抱いてしまうかもしれませんが(笑)

 

 

るにゃ
そりゃそうだ

 

 

決してそういう映画ではありません! (声を大)

 

 

決して男性を責めている映画じゃなく、

この役割の多い現代を生きる
全ての疲れた人間に捧げられた『心の解放の物語』なのかなと、
私は思います。

 

本当にいい映画に出会いました。

 

あぁ、こういう映画の面白さもあるんだな~、と
新しい出会いを感じた映画でもありました。

 

 

 

こんな人におすすめ|映画『82年生まれ、キム・ジヨン』はこんな人に刺さる作品

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は、

・「女性の生きづらさ」を描いた作品が好きな人
・人生や社会について考えさせられる映画を観たい人
・静かに心に響くヒューマンドラマが好きな人
・コン・ユ出演作品が好きな人

には特におすすめです。

 

 

逆に、

・派手な展開や強いドラマ性を求める人
・テンポの速いエンタメ映画を観たい人

には合わないかもしれません。

 

 

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』の関連商品|原作小説・DVD

 

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映画『82年生まれ、キム・ジヨン』関連動画|キャストインタビュー・コメント

 

 

 

 

 

しめい
褒めますとも💖
いくらでも…

 

 

るにゃ

 

 

 

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』作品情報

 

公開年 :2019年(日本公開:2020年)
監督  :キム・ドヨン
脚本  :キム・ドヨン
原作  :チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』
出演  :チョン・ユミ、コン・ユ
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ
製作国 :韓国

 

 

 

 

 

 

まとめ|映画『82年生まれ、キム・ジヨン』を観て感じたこと

 

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は、

社会の中で女性が感じる生きづらさをテーマにしながらも、
決して誰かを責めるための映画ではありません。

 

人は生きていく中で、さまざまな役割を背負いますよね。
妻、母、娘、仕事人――。

その中で気づかないうちに、「こうあるべき」という思い込みで
自分自身を縛ってしまうことがあります。

そして縛っていることすら自分で感じていない。

こういうものだと抑えつけてしまっている。

 

この映画は、そんな私たちの心の奥にある
無意識の抑圧や違和感、疲れにそっと光を当ててくれる物語です。

 

観ているあいだ、理由はうまく説明できないのに
ふと涙が流れてくる。

 

あれ?この涙はなんだ?

私はなんで泣いているんだ?

 

しめい
うまく説明はできないけど…

 

 

それはきっと、
私の中にいる「キム・ジヨン」が涙を流していたんだと思います。

 

そしてこの映画を観終わったあなたも、
あなたの中の「キム・ジヨン」が涙を流してしまうかも(笑)

 

 

とても静かな作品ですが、
観終わったあとも長く心に残る作品です。

 

もしまだ観ていないなら、
あなたの中のキム・ジヨンにぜひ会いに行ってみてください✨

 

 

 

今回も読んでいただいて本当にありがとうございました(*^^*)

 

 

 

 

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記事はいかがでしたか?
楽しんでいただけていたら嬉しいです。

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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry、1900年6月29日 - 1944年7月31日)は、フランスの作家、操縦士。代表作「星の王子様」。