映画『52ヘルツのクジラたち』を観ました。
孤独や虐待、傷ついた人たちの痛みを描いた、
静かで哀しい物語。
でもこの映画、
ただ「かわいそうな話」では終わらないんですよね。
別府湾の美しい景色や、
杉咲花さん・志尊淳さんの繊細な演技も印象的で、
観終わったあと、
しんとした余韻が長く残る作品でした。
今回は、映画『52ヘルツのクジラたち』の感想を、
原作との違いや印象に残ったシーンなども含めながら、
ゆるっと語っていきます。

映画『52ヘルツのクジラたち』の評価|面白い?つまらない?
私の評価は3.9点です。

ロケ地がとても綺麗で、
それだけで映画になってくれてありがとう~
っていう気持ち💛
大分県の別府湾で撮影されたそうです。
美しい風景。
それだけで映画になる価値がある。
映画を観る価値がある。
感想(ネタバレあり)
映画と原作の違い
原作小説は以前読んだことがあったんですが、
細部をすっかり忘れていて(いつものこと笑)
新鮮な気持ちで観られました。
小説だと、家でのあの虐待された子供との暮らしが
もっと描かれていた気がしたんだけど、
映画だと、貴湖(杉咲花)の過去のほうに重点が置かれて
描かれていた印象。
でもそのあたり忘れちゃってたので、
志尊淳はなんであんな似合わないあご髭生やしてんだ?
とか思いながら観てました😅
忘れてた~💦
貴湖の過去にあった出来事がとてもドラマティックだったので、
それをメインに描いていたのは正解だった気がします。
なので、原作読んでなかった人、いきなり映画を観た人には
それなりに満足度は高い作品なのかなと。
私は原作先に読んでたので、
映画はちょっとバランス悪かったようにも思いました。
もっと現在のシーンも多くても良かったのかなと。
でも映画だと、
あんちゃん(志尊淳)の哀しさがより伝わってきましたね。
小説よりも。
そこは良かった。
どこまでも人に優しくて親切で、
でもああいう人って、ほんと傷を抱え込みがちで。
見てて切なくなる。
それが映画ではしっかりと伝わってきました。
好きな監督・好きな役者
監督さんが、成島出監督だったのは後から知りました。
実はこの監督さんの作品、地味に好き。
作品自体も地味だし、そこがいい😊
杉咲花ちゃんは、相変わらず上手いな~と思って観てましたが、
私が気になったのはこの方。
地元の大工やってる若者?
村中(金子大地)です。
なんだろう、目が離せなかったなぁ。
この人。
役者さんとして好みかも。
どこかの作品で見た気がするんだけど、
思い出せないんですよね~。
ほんと、忘れっぽくなった~😅😅
田舎の気のいい青年って感じがして、
実在感がありましたな。
こういう人いそうだな~って。
確か小説では、もっとがっつり絡んでくるような
役だった気がしますが、
映画ではかなり出番削られてるかも。残念。
結構、どんな役でもやれそうな気がする。
二枚目役でも、三枚目でも。
目がとても印象的だし、
もっと他の作品も観たくなる役者さんでした。
聴こえない声
52Hzで鳴くクジラって、音だけしか確認されてなくて、
まだ姿は見られていないんだとか。
神秘的な存在ですね~。
本当にいるのかすら怪しい。
でもそれでいい気もする。
いるのか、いないのか、
でもきっと、どこかにはいるんだろうけど、
誰もその姿を見た者はいない…。
ただ、広い海の底の方で、
誰にも聞こえない声で鳴いている、
って、浪漫あるな。
まあ、勝手に人間が、
そこに浪漫の色付けをしてるだけなんでしょうけどね。
クジラはただ自然に生きているだけ。
そういえば、人間って、
若いうちは聴こえるけど、
だんだん老いるにつれて
高い音が聴き取りにくくなるそうで、
そういう動画がありまして、
音が流れて、この音が聴こえる人は何歳未満、
みたいな。
どんどん音が高くなっていって、
ある時を境に、
本当に全く音が聴こえなくなって!
なかなかにショックでしたね😱💦
これ若い子は聴こえてるのか~
昔の私は聴こえたのか~
って。
歳をとっていくって、
そういう風に自分の世界が狭まっていくことでもあるのかなって、
思ったりする。
体は動かなくなっていって、
行動範囲も狭くなって、
記憶も残らなくなっていって😭
周りの色んな声も届かなくなってくる。
そう思うと、
めっちゃ悲しい事ではあるけど、
ある意味、それは楽なことでもあり、
それもまあ、アリなのかなと思ったり。
52Hzで鳴くクジラも、
それを哀しい孤独な存在だと思うのは人間だけで、
実は存在が見つけられにくいように、
彼らはその周波数で鳴いているだけなのかもしれません。
その52Hzで鳴くクジラが、
もし本当に世界の海のどこかにいるのなら、
いつか人間に発見されることがあるのでしょうか?
逃げろ、52Hzで鳴くクジラ。
いつまでも人間には見つかるな、と
願わずにはいられません(笑)
まとめ|映画『52ヘルツのクジラたち』は観る価値ある?
『52ヘルツのクジラたち』は、
とても静かで、優しくて、でも苦しい映画でした。
虐待や孤独という重たいテーマを扱いながらも、
別府湾の美しい風景や、
登場人物たちの小さなぬくもりが救いになっていて、
観終わったあと、
穏やかな余韻も残る作品だった気がします。
そして「52Hzで鳴くクジラ」という存在そのものが、
この映画のテーマを象徴していましたね。
誰にも届かない声。
理解されない孤独。
それでも、生きて、鳴き続けている。
そんな存在に、
人はつい自分を重ねてしまうのかもしれません。
派手な映画ではないですが、
静かな作品が好きな人には、
きっと心に残る映画だと思います。

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