『ウインド・リバー』を観ました。
雪に閉ざされた先住民居留地を舞台にしたミステリー映画です。
犯人探しのスリルを楽しむ作品というよりも、
その土地に流れる冷たく重たい空気が、じわじわと残る映画でした。
説明は多くないので少し分かりにくさもありますが、
そのぶん、静かな雪景色の中にある緊張感が印象に残る作品です。

それでは行ってみよう!
2017年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した作品です。
映画『ウインド・リバー』の評価|面白い?つまらない?
私の評価は3.8点です。

ミステリー映画ではあるんだけど、
犯人探しというよりも、
映画に流れる寒く重い空気感を感じる映画。
演出の妙を感じました。
なので、カンヌで監督賞受賞というのも納得です。
感想(ネタバレあり)
映画から、自分が今まで知らなかった知識を得る、
というのはよくあることで、
この映画もそんな作品。
先住民族のネイティブアメリカンたちが追いやられて暮らす町で
昔から起こり続けている悲劇を、
今回はミステリー映画として監督が問題提起しているよう。
でも、説明を極力省いて物語が進んでいくので、
若干のあらすじは鑑賞前に頭に入れておく方がいいかもしれないです。
ある事件が起きて、
そこにFBIから女性の刑事が、たった一人派遣される。
見捨てられた町というか、
ほっておかれた町、
そういう雰囲気を漂わせていて、
アメリカの抱えている問題の一端を垣間見せています。
知らなかったなあ。
ネイティブアメリカンにもこんな問題が。
なので、この映画って、
ただのミステリー映画というよりは、
社会問題を背後に忍ばせながら描くミステリー、
って感じですね。
事件の真相は、案外呆気なく、
有能な刑事さんなら、ちょっと調べたらすぐたどり着きそうな真相ですが、
この雪深い町ならではの捜査の困難さもあって、
ハンターである主人公コリーの、その土地を知り尽くした知恵が
役立っていくわけですが。
事件を描きながらも、
その背後にひそむ土地が抱えた問題を
見せていく社会派映画。
ってところです。
最後、めっちゃ警察と犯人の銃撃戦があって、
どっちもほぼ壊滅状態。
1人生き残った犯人からしか、
事件の真相は明らかになりようがないけど、
そんなシーンもなかったな。
なのになんで何があったか
真相シーンを描けているのか。
ま、そこはいっか。
深く考えなくても(笑)
最後は、自分の手を汚すことなく、
コリーは犯人を裁きます。
そのやり方はアッパレ✨でした。
私としては、犯行のシーンが胸糞すぎたんで、
もっと痛めつけて欲しかったくらいです(笑)
それに銃撃戦であっという間に消えてった犯人たち、
それにも不満😤
警察側も、ほぼみんな〇されて…。
なんかスッキリした終わり方でもないとこが
この映画の重苦しさを表しているようで、
見ているこっちもずっしりとした気分になる映画でした。
まとめ|映画『ウインド・リバー』は観る価値ある?
『ウインド・リバー』は、犯人探しの面白さよりも、
雪に閉ざされた土地の空気や、
その土地が抱える重さが印象に残る作品でした。
決してスッキリする終わり方ではありませんが、
その後味の重たさも含めて、この映画らしさなのだと思います。
派手さはないものの、
静かな緊張感が最後まで続く、その空気が記憶に残る映画でした。

土地が抱える歴史や問題が、そこに生きる人たちの人生に影を落とすという意味では、
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