映画『五億円のじんせい』を観ました。
「5億円かけて助けられた命」
そう聞くと、美談のように思える。
でももし、その善意や感謝を、
人生のあいだずっと背負い続けなければならないとしたら――。
映画『五億円のじんせい』は、
そんな少し変わった切り口から、
“生きること”や“人との関わり”を描いた青春映画でした。
重たいテーマを扱いながらも、
作品全体の空気はどこか淡々としていて、観やすい。
静かなロードムービーのような雰囲気の中で、
色々なことを考えさせられる作品です。

映画『五億円のじんせい』の評価|面白い?つまらない?
私の評価は4.1点です。

ありそうでなかったお話で、
切り口が面白いなと思いました。
シリアスに重い作品にもなりそうなんだけど、
わりと淡々と、
平坦に描かれていて、
そこが観やすくて良かったです。
感想(ネタバレあり)
主演の俳優さんが印象に残る
主演の男の子。
Huluドラマの『十角館の殺人』に出てた子か!?
どこかで見たことあると思った。
望月歩、っていうんですね。
十角館よりも若かった。
キャリア長い人なのね。
その主演の男子がとても良かったです。
表情豊かで、肌がきれい。
そういうとこ大事(笑)
演技も上手いです~。
子役でやってたのかな。
お話は、
子供時代に心臓移植手術のため5億円の寄付を受け、
手術は成功。
その善意の5億円にふさわしい自分であろうと生きる少年が
ふとしたきっかけで、その5億円を返そうと思い、
奮闘する物語。
といえば、聞こえはいいが、
思春期少年の家出物語、のほうが近いかな。
その中で色々な人に出会い、
助けられ、
成長していく話。
優しくしたいと思える人
中で印象的な言葉が出てくるんです。
優しくしてやりたくなるヤツと、そうじゃないヤツがいるだけ。
という言葉。
あ~それは確かに、と思って。
助けを受け入れてくれそうな人と、
拒みそうな人がいる、
かな。
私なりの言葉で言うと(笑)
こちらが親切や優しくした時に、それを素直に受け取ってくれそうな人には、
(もしくは喜んでくれそうな人には)
こちらも進んで、優しくしようとする、
というか。
そういうことってないですか?
だから、周囲がどうこう以前に、
結局、自分がどうか、なんですよね。
素直に受け取らなさそうな人、っていうのもいて、
受け取らなさそうというか、
人の親切が必要なさそうな雰囲気の人、っていますよね。
その人たちは別に親切が必要ないわけでも、
人の親切が嬉しくないわけでもなくて、
相手に申し訳ないとか、迷惑をかけたくないとか、
そういう気持ちが先に来てたりするんですよね。
多分、「不器用」なんです。
人との距離の取り方が。
どっちにしろ、この主人公のように、
周囲から助けてあげたい、って思われる雰囲気って、
そしてそれをそのまま素直に受け入れられる性格って、
人徳というか、
ある意味、人生得してるなって思う。
ま、映画の内容とはあんまり関係ないんだけど、
そういうことを考えてしまってました。
お話は、少年のひと夏の成長物語みたいなもので、
いろいろな危ない場面があっても、
そこにヒーロー的な人が急に現れて助けてくれたりして、
それって都合が良すぎ!とは思えるんだけど、
映画の空気として、わざとらしさとか
出来すぎ感がなくて、
わりとそういう都合のいい展開を自然に受け入れられる作品で、
なんだろうーー演出が上手いのかな。
こういう、“作り物っぽさを感じさせない自然さ”を、
リアリティがあるって言うんだろうか。
感謝を求める無意識の心
幼いころに人に命を助けられて以来、
ずっと全国民に顔を知られ、
感謝を求められるような人生ってきついだろうな、と
観ながらずっと思ってました。
でもそういう大きなことではなくても、
私たちの日常の中で、
無意識に、相手に感謝を求めてるようなことってないですか?
実は昔、そう感じるようなことがあったんですよね😅
とある会社に採用されて、入社まで日数があったんだけど、
その間に、これから上司になる予定の人から
ちょこちょこメールがくるんです。
「今日はこんなことが会社でありました」
「今日はあなたの入社準備の〇〇をみんなでしました」
そんなどうでもいいメールを未来の上司から送られてきたら、
どうします?(笑)
いらなかった~
苦しかった~
一応、その度に
「ありがとうございます。わざわざすみません。」
って返信してましたが、
いや、私、この人の下で働くの嫌なんだけど…💦
って、すみません、正直、感謝どころか、
気持ち悪さがどんどん膨らんでいました😅
(入社前から嫌になる上司って笑)
その、こっちが感謝するしかないような報告ってなに?
その報告いる?
って、思ってたんですよね。
まだ入社前の新人に、
わざわざメールしてまで伝えるべき内容なの?って。
こう思ってしまう私って、おかしいのだろうか?😅😅
私の方が性格悪いのか…?
なんか、そういうのに似てるな、この少年の状況、
って映画観ながら思ってしまいました。
もちろん、規模感はまったく違うんですが(笑)
いつまでも、あの移植で命を助けられた少年、として
生きていかなきゃいけないなんて、
そうして感謝を半強制的に求められながら生きる人生も、
ほんと、うんざり、だろうなって。
そして、この少年は、そんな人生を投げ出そうとするんだけど、
規模は違えど、そういう似たような経験ある人もいるだろうし、
観ている側の共感を得やすい話なのかなって思いました。
逆に、自分が人に対して、
感謝を要求する側になっていないかって、
そっちもちょっと考えさせられましたね。
相手が「ありがとう」を言うしかない報告を
私もしてる時ないかな、って。😱
切り口・視点が新しくて、
ちょっと考えさせられる、
でもかなり好きなタイプの映画でした。
まとめ|映画『五億円のじんせい』は観る価値ある?
「5億円の寄付で助けられた命」という、
かなり重たいテーマを扱った作品ですが、
映画自体の空気はどこか静かで、
派手ではないけれど、じんわり心に残る作品でした。
“命の価値”だけではなく、
人が人に求める感謝や、
善意を受け取ることの難しさなど、
観る人によって色々な受け取り方ができる映画だと思います。
個人的には、
「感謝し続けること」を背負わされる主人公の苦しさが印象的でした。
切り口も新鮮で、
ありそうでなかった青春映画。
静かに考えさせられる作品が好きな人には、
けっこうおすすめです。

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