日本版の『リトル・フォレスト』を観たあと、
続けて韓国版のリメイク作品も観てみました。
同じ物語なのに、描き方や雰囲気がまったく違っていて、
その差がすごく面白かったです。
日本版で「ここどうなってるの?」と感じた部分が、
韓国版では丁寧に描かれていたり、
逆に日本版ならではの“描かない魅力”に気づいたり。
そんなふうに、2つの作品を続けて観たからこそ見えてきた違いを中心に、感想を書いていきます。

映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』の評価|面白い?つまらない?
私の評価は3.7点です。

それぞれ違って面白い!
日本版のリメイク作品ですが、
日本のオリジナル版を観た後で、続けざまに
すぐに韓国版も観たので、
両者の違いがくっきりと分かって面白かったです。
感想(ネタバレあり)
日本版で「分からなかった部分」が韓国版では整理されていた
日本版の『リトル・フォレスト』は、
前編が夏・秋編、
後編が冬・春編、
でしたが、
そのリメイク作品であるこちら韓国の映画は、
一気に春夏秋冬を詰め込んだ作品です。
私が、日本版を観て疑問に思ったようなことや、
首を傾げたようなことが、
こちら韓国版では整理されていてクリアになっていた印象です。
たとえば、日本版だと、
- いち子(橋本愛)はどうやって一人で田んぼをやってるの?
- どうやって生計を立ててるの?
- ユウ太(三浦貴大)はいち子のことどう思ってるの?
- 母親(桐島かれん)はなぜ出ていったの? ひどくない?
こういう 人物の気持ちや生活のリアリティが、
あえて描かれていない部分が多かった気がするんですね。
潔く削っていた印象です。
でも、韓国版ではわりと分かりやすく観客に説明されていましたね。
観客としてはとても観やすくてありがたい作りでした。
「作品の存在感」は日本版に軍配
でも、不思議なんですが、 丁寧に描いている韓国版よりも、
あえて描かない日本版のほうが作品としての存在感が強いと感じました。
日本版を観ている時は 「いろいろ端折りすぎでは?」
と思っていたのに、
「描かない」描き方や、
「見せない」見せ方、
その“描かない”作り方こそが魅力だったんだなあと気づいた。
よく分からない魅力😆
印象に残った料理
韓国版の料理シーンに
「お好み焼き」が出てくるのも面白かったです。
春キャベツを何に使おうか悩む場面で出てきます。
これはオリジナル日本版へのオマージュかな?と思った。
こういう細かい違いも比較すると楽しいです。
主人公の「住む理由」の違い
韓国版の主人公は 「今だけここに住んでいる」、
という仮住まい感が強くて、
観ているこちらとしては安心しながら観られます。
一方、日本版はいち子の状況や思いがよく分からないまま進むので、
観る側がいろいろ考えながら観ることになるんですね。
でも、それが逆にあの作品の魅力になっていた気がします。
登場人物の心情にあまりフォーカスしていない分、
その土地の四季の美しさや、作られた料理や、
そういったものが際立つというか。
ドラマ性を持たせない分、自然や四季が日本版では主役になっていた、
と言える気がします。
韓国版はやはりドラマ要素があり、人物が主役。
あと面白いなと思ったのが、韓国版は冬から始まるんですね。
日本は夏からだったので、
そこも日本版との違いの魅力があって面白かったです。
ラストの“帰ってくる理由”だけは違和感
韓国版も最終的に主人公が田舎に戻ってくるんだけど、
その戻る理由が弱い と感じました。
日本版のいち子には「帰ってくる理由」があった気がします。
韓国版は都会に疲れて田舎へ移り住んだ女性が、そこで充電して、
また都会へ戻って終わり、でも良かったような。
何故また田舎へ戻って来たか。
その動機が薄いように感じました。
ここが韓国版の作品の最大の弱点かもしれないなあ。
でもそれがリメイクを作る宿命なのかもな、とも思う。
オリジナルに縛られる、というか。
ラストだけ変えちゃっても良かった気はするんですが…😅
でも全体的にリメイク作品としては、
よくまとまったいい作品だったと思います。
まとめ|映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』は観る価値ある?
日本版と韓国版を続けて観ると、
同じ物語でも「描く/描かない」の違いで
こんなにも印象が変わるんだなあと感じました。
日本版の余白の多さが生む独特の魅力も、
韓国版の丁寧で分かりやすい作りも、それぞれに良さがあります。
とくにラストの“帰ってくる理由”の弱さは気になったものの、
リメイク作品としてはよくまとまっていて観やすい一本でした。
2つの作品を比べながら観ると、より深く楽しめる映画だと思います。

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